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日本の全国各地に、四季折々に、様々な祭りの行事がある。全国の人々に知られている祭りもあれば、地域の人々によって密かに受け継がれてきている祭りもある。また、伝統のある祭りもあれば、比較的新しい祭りもある。 祭りは、人間が自然界の中で生きて行く上で、人知を超える存在(自然・神仏など)に対する恐れや祈り、感謝を表した行事、あるいは、人知を超える存在と一体になることの儀式である。その中で、家内の安全と子孫の繁栄を祈るとともに、農耕とそれを支配する土地・水に感謝する祭りが圧倒的に多い。これは、人間の存在にとって「食」と「水」が絶対に不可欠なものであり、同時にこれによって「家」、「一族」、「むら(地域社会)」の安寧と繁栄に関係するものであることによっている。
近年、多くの祭りが刊行や地域の活性化の手段として行われている感が無いでもない。それを否定するものではないが、本来、祭りは地域の人々がその地域の自然・神仏などに祈り、感謝し、家族やむらの連帯を確かめ合うものである。 このような祭りの原点を再度思い返しながら、その祭りのいわれや歴史を振り返ってみることが必要ではないかと思うものである。
このようなことから、「農業」とそれを支配する「土地」、「水」に係わる全国の祭りについて連載するものである。なお、連載に当ってできるだけ地域的に偏りのないように、また、連載する季節にふさわしいものを取上げるように配慮した。従って、本誌に紹介したものは全国各地の祭りの一部であり、本来取上げるにふさわしい祭りが沢山あることを最初にお断りしておきたい。(平成12年1月)
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